料理学校の受講料「今週のお題:人生で一番高い買い物」

改めて現時点で「人生で一番高い買い物」を思い浮かべてみた。

投稿本数は少ないけれど宝石関連のブログを書いているので、それ関連かと思いきや。

料理学校の受講料だった。

当時私は新社会人で、自分の稼ぎがあった事。

それまであまり料理をした事がなかった事を母に指摘され。

一駅先に新たにオープンする商業区の、料理学校に行くこととなった。

母曰く「この際だから、ちゃんとした所に習ってきなさい!」

はい、おっしゃる通りデス。

受講料は、当時の私のボーナスほぼ1回分。

夏と冬と、ボーナスほぼ全部つぎ込んでいました。

 

その料理学校はフランス料理の学校ではあるが、ちゃんと初心者向けの

コースも用意されていた。勿論、私は初心者コース。

シェフ(講師)の方々はフランスの店で修行した上に、

ル・コルドン・ブルー講師の資格をお持ちの方々。

そんなシェフ達は、超初心者の私にも丁寧に教えて下さいました。

そんなある日。

「貴女は、今まで包丁を握った事がないでしょう?だから、教えた通りの

持ち方ができる。変な癖があるより余程良いです。」

と、一応お褒めのお言葉?を頂戴しました。

やっぱり、超初心者って事バレてました!

 

「フランス料理」なので、初心者コースでも試食時にワインが出ます。

チーズもフランス産の物をシェフの解説付きで頂きます。

毎回毎回、美味しかったです。内心「太るかも」と思う位。

半年のコースが終わって、次の段階のコースへ。

だんだん複雑に、難しく、より美味しく、より本格的に。

最終到達目標は、ル・コルドン・ブルーコース。

会社の終業時間にダッシュで会社を飛び出すのも、楽しみであるが故。

それが、あと数年は続くと思っていた。

いつか憧れのコースを受講したい、と、思っていた。

だけど。

阪神淡路大震災」が、楽しい料理学校生活に終止符を打ちました。

シェフの皆様も、スタッフの皆様も、復活に尽力して下さったのだと

思います。しかし、現実は無常でした。

その後、私は他の料理学校に通うことはありませんでした。

 

それでも、教わった事はちゃんと我が家の料理に生きています。

 

今週のお題「人生で一番高い買い物」