水晶の仲間達

先日、水晶には沢山の仲間があると書きました。

その続きをかなり書いていましたが、更新を忘れて消しました!

やっと書けましたので、載せます。

 

水晶(石英)は、日本からも産出されます。

山梨県が古くから産地として知られていますが、

現在では採掘されていません。

その他に日本の各地でも採れますが、

現在安い外国産の水晶に押されて、国産水晶が希少となっております。

 

水晶の仲間には、カルセドニー(玉髄)があります。これは、石英の非常に細かい

結晶が緻密に固まってできた鉱物です。カルセドニーの仲間には、カーネリアン・

クリソプレーズ・アゲート・ジャスパーがあります。これらは、今回割愛します。

 

色が付いた水晶

先に書いたコランダムと同様、不純物のない水晶は無色透明でその不純物に

よって色が付きます。

 

アメシスト  鉄イオンが混入した事により、光の黄色を吸収して紫に発色。

紫水晶)  加熱するとレモン色・黄色に変色するが、稀にブラジル産に

       緑色に変色するモノがありプラシオライトと呼ばれる。

       日光に長時間晒されると色が褪せてくる。

       希産ですが、天然のプラシオライトも存在します。

       地熱によってアメシストが加熱され、発掘時には既に緑色と

       なっていたモノです。

 

シトリン   これも鉄イオンによる色の変化。アメシストとは反対に光の

(黄水晶)  紫色を吸収することによって黄色に発色。

       市場に出回っている多くの黄水晶は、紫水晶を加熱したモノと

       言われ、オレンジ掛かった鮮やかな黄色の黄水晶がこれに

       当てはまる。一部、煙水晶を加熱したモノもある。

       また、同じ黄色でも発色由来が鉄でないモノも有り、それらは

       イエロークォーツと呼ばれている。

       レモンクォーツは、黄色ではあるが硫黄由来なので区別される。

 

ローズクォーツ  チタン・鉄・マンガン由来とされていて、光の青~緑色を

(紅水晶)    吸収する為、薄ピンク色に発色。稀に内部に極細のルチルの

         針状結晶を含む事により、スター効果を持つモノも有る。

         光に敏感で退色しやすい。

 

スモーキークォーツ  放射線に影響された微量のアルミニウム由来とされ、

(煙水晶)      広範囲の光を吸収して茶色や灰色に発色すると

           言われている。放射線の影響が強いと色が黒に近づく。

           かつては、トパーズの一種と考えられていた。

           モリオン(黒水晶)との区別は定義されていない。

 

ミルキークォーツ   結晶形成中に気体や液体又は針状ルチルが含まれた為に

(乳白水晶)     白濁した状態に見える水晶。スノークォーツとも呼ばれる。

           

代表的な色付き水晶は、以上です。

どこかで聞いたことがある名前ではないでしょうか?

機会があれば、実物を見てください。

発掘されたままの姿も、研磨等加工された姿も、どちらも個性的で綺麗です。

貴方のお気に入りといつか出会えるかもしれません。

本日は、ここまで!