沢山の色がある宝石

前回のブログで、コランダムの事について少々触れました。

その続きと、同じように沢山の色がある宝石について。

今回は、大まかに解説。

 

〇鉱物名「酸化アルミニウムコランダム)」和名「鋼玉」

 宝石名「ルビー」「サファイア」「ファンシーサファイア

 

ざっくり言うと、「コランダム」という鉱物は元々無色透明で、

含まれる不純物により色を発色する。

クロムが1%以内混入して赤く発色したモノを「ルビー」と呼ぶ。

また、混入割合が0.1%なら、薄い赤色の「ピンクサファイア」となる。

つまり、「ルビー」の条件を満たしたモノのみ「ルビー」であり、

その他すべての色は「サファイア」となる。

但し、青色以外は「ファンシーサファイア」と呼ばれています。

 

「ファンシーサファイア」はカラーバリエーションが多い宝石です。

その中でも「パパラチア」と呼ばれるピンクとオレンジが混じった色は

ファンシーサファイアの中でも特に希産で珍重されています。

但し「パパラチアサファイア」と「パパラチアカラーサファイア」は別物です。

後者は「パパラチアサファイア」に似せる処理をしたサファイアです。

豆知識として、載せておきます。

 

「ファンシーサファイア」は、無色やグリーン・ピンク・イエロー等々の色があり、

それぞれ綺麗なサファイアです。お気に入りの色を探すのも、いいかもしれません。

また、「スターサファイア」という光を当てると六条の光が現れる石もあります。

ルチルという針状の不純物を含む事により、この効果が発現します。

これもパパラチア同様希産で珍重されています。

綺麗な色の石に光(スターとも言います)が現れる様はとても綺麗です。

お気づきとは思いますが、ルビーにも同様の効果が現れる石があります。

元々の鉱物が同じなので、条件が揃えば同じ効果が表れます。

「スタールビー」と呼ばれて、これも珍重されています。

 

さて、沢山の色がある宝石の紹介を続けましょう。

 

〇鉱物名「二酸化ケイ素」。和名「石英」。宝石名「水晶」。

 ご存知の様に、沢山の色と仲間があります。次回はこの「石英」を

 書こうかと思います。

 

〇鉱物名「カルシウム・アルミニウムケイ酸塩」。和名「石榴石」

 宝石名「ガーネット」。

 この鉱物も沢山色があります。このガーネットでも一記事書けそうです。

 私、ガーネットも好きですから。

 

〇鉱物名「ベリリウム・アルミニウムケイ酸塩」。和名「緑柱石」。

 宝石名「ベリル」。よく知られた名前で言うと、

 「エメラルド」や「アクアマリン」のグループです。

 

〇鉱物名「ホウケイ酸塩」。和名「電気石」宝石名「トルマリン」。

 これも色が豊富で、名のついた色があります。

 

〇鉱物名「ジルコニウムケイ酸塩」。和名「風信子石」宝石名「ジルコン」。

 知名度は5大宝石には劣りますが、古くから使われている宝石です。

 名前が似ていますが、人工石のキュービックジルコニアではありません。

 最近の私の「推し宝石」の一つです。

 

〇鉱物名「フッ素・アルミニウム・ケイ酸塩」和名「黄玉」宝石名「トパーズ」

 この宝石も色の種類が豊富です。深い黄金色やピンク色の価値が高いです。

 

〇鉱物名「マグネシウム・アルミニウム酸化物」和名「尖晶石」

 宝石名「スピネル」

 色の種類が豊富です。赤い色の石は昔ルビーと間違われた事もあります。

 

〇鉱物名「フッ化カルシウム」和名「蛍石」宝石名「フローライト」

 色の種類が豊富です。宝石ですが、モース硬度が4と柔らかいので

 取り扱いには注意が必要です。

 

さて、これ位でしょうか?

ダイヤモンドにも透明以外のカラーがありますが、

希産なので、この話からは外します。

鉱物名を書いたのは、ルビーとサファイアの様に纏める為です。          結果、味気ない名前ばかりになってしまいました。

 

本日は、ここまで!